第六章読了直後の感想

まだ一度読みが終わった直後で混乱気味なのですが;;;
一言で言えば、続きが気になる。
未読の人に悪いので、詳しく書く気はないのだけれど…。
私は「ヒビカー」か「ハイバラー」かと言われたら、どちらでもないつもりですが
連城サイドから読んでいるので、どちらかといえば「ヒビカー」なのでしょう。
だからラスト部分が気になって気になって…;;;
さて、記憶に残った場所といえば…。
ピアノを弾く榛原。と、それを見守る渡辺ッ。
冒頭のシーンでしたが、二人の静かな信頼関係がわかるようでとてもイイ。
なんか、巻が進むごとに渡辺氏のファンになってしまいそう。
舞台監督を羨ましがるところとか、頭をなでてあげたいような気分にさせられました。
あと、面倒見がいい怪物奥田氏。
新との共演の場面は…新を救ってやってると共に連城も巻き込んで、スゴイ人だと
改めて感心しました。
こんなに怪物な人なのに、この人に自分の戯曲を演じてもらっても満足できない
連城って…。もしかしなくても、ものすごく贅沢なお人なのでは…。
あとは、ケイのことですが…今、ちょっと私的に生々しい部分に触れるのがすごく
嫌な気分なので母親のことや、連城とのホテル場面も斜め読みしてしまいました…;;
榛原に誤解されたくないって訴えにいったり、例の相手と話をしようとしたりする
のは根性と行動力があるなぁ、と。
なんだかんだ言っても榛原ってば、ケイを溺愛してますよね…。
雑誌のインタビューもそうだし、稽古やアドバイス…。破格の扱いなんですよね。
こんなのワタルが知ったら、嫌がらせされそう。
ワタルといえば、彼、かなりワルですねぇ。天使のようなイメージはなかったけれど、
魔性の少年のようなイメージがあったのでかなり納得。
ケイのおじい様も登場しましたね〜。フルネームからなんとなく頑固そうなイメージが。
連城とケイのホテルの場面で思ったことといえば…連れ込み慣れてませんか?連城ってば。
私は今、品川のホテルに宿泊中なので、どうしても現場がどこか気になってしまって。
この描写に今泊まってるホテルも一応該当するので、ちょっと煩悩して楽しめました(笑)
着々とケイと友情を深める滝沢君。忘れたころに登場する鳩の翼の面々。
色々な人が出てくる7ヶ月ぶりの新作はなかなかドキドキしました。
続きが切実に気になります。

感想の続きは正規発売後にちょっと足すかも…。

01.7.2UP



書き足りないので追加の感想。

今回、一番私が悲鳴をあげたのはどこかといいますと…
実は連城が事故った場面よりも、榛原を見守る渡辺のところでした。
あの冒頭部分を読んだときに瞬間的にヨコシマな考えが浮かんだからなのですが…。
あと、渡辺が連城の本を見つけたところもいいですね〜。
あのときの渡辺の胸中を考えると、かなりドキドキします。

赤の神紋を演じる奥田がすごいぞっと思いましたが、ああやって台詞を
入れてあったのは、実は連城のためじゃないかと…。
最後の最後で、俺じゃ駄目なんだろうって言っていた奥田は、きっと
連城が赤の神紋にものすごく執着しているのを知っていたから、前から
台詞を覚えて研究していたのではないかと…。
奥田はずっと連城が榛原に執着している様子や過程を知っていたんです
よね。でも、自分も演出をやっているのに連城は奥田の演出には執着して
ない…そういう部分が演出家としての奥田のプライドを刺激していたので
はないかと……。なんていうか『俺を見ろ、連城っ!』って感じで(笑)
考えすぎでしょうか…?

連城が、自分の本が榛原の部屋にあったと聞かされたときの動揺っぷりが
ものすごくわかる気がしました。
もしも、自分のHPとか、同人誌を先生が見ているらしいというのを
聞いたりしたら…かなり私も同じように動揺すると思う。
…と、いうか普段は極力その可能性について考えないようにしているのですが;;;
憧れている人に自分の文章などを見られるのは怖いんです。
結構前の話ですが、尊敬していた人にHPを見たよ、って言われたときには
本気で閉鎖を考えたのものです…今はもう平気ですけれど。

あの本が出てきたところでちょいと妄想してしまったことが。
榛原が剣を気に入って、劇にしたらどうなるんだろう?
連城の文章を榛原が演出!主役はもちろんケイ(笑)
…そんなことになったら連城は死にそうになるに違いないけれど。

連城の事故は、読んだ当初は悲鳴をあげていましたが、良く考えると
自業自得なので、仕方ないなと。
彼は、あそこまで急いで行かなければならなくなるのをわかっていて、
あの女に会って説得することを選んだのだし…。
死ぬはずはない、と信じているので後遺症の心配をしてるんですけれど;;
願わくは、顔が変形していたり、傷が残りませんように。
そんなことになるくらいだったら、いっそ記憶喪失のほうがいいな…。
しかし、事故った理由をケイには話せないだろうと思う。
知ったら落ち込むだろうし、知らないままなのを想像すると憎らしい。
その辺りがどうなるのか、続きがとても気になります。

しかし…この作品に出てくる女の人って、どうもいい印象の人が少ない;;
もちろん全部が全部ではないけれど。毎回女のずるさみたいな部分が出て
くるたびに、生々しさを感じることが多い。
ミラージュとは一味違うと思う最大の部分はそこだと思う…。
(ミラージュ読んでない人には意味不明かも)

01.7.12UP


憂月研究室